問題
コロナ放電による電力損失について、次の問に答えよ。
(1) コロナ放電が発生するメカニズムを説明せよ。
(2) コロナ放電を抑える対策を述べよ。
解答のポイント
コロナ放電
【コロナ放電のメカニズム】

超高圧の架空送電線において、電線表面の電界が、空気の絶縁強度 (実効値 21 kV/cm) を超えると発生。
【コロナ放電による影響】
- コロナ損の発生 (放電ロス)
- 通信線への誘導障害
- テレビ、ラジオなどの受信障害
- 電線や付属機器の腐食
【コロナ放電の対策】
- 電線の太線化
断面積が大きいほど、コロナ臨界電圧が高くなる - 多導体の採用
単導体よりも等価断面積が大きくなる - 突起物をなくす
電界集中を防止する
コロナ振動

降雨でかつ無風状態の時電線の水滴が滴下
⇓
コロナ放電により電線に反発力がかかる
⇓
電線に低周波の振動
解答
(1) コロナ放電が発生するメカニズム
送電線に高電圧が印加され、電線表面の電界強度が空気の絶縁強度以上になると、電線からコロナ放電が発生する。
(2) コロナ放電を抑える対策
電線の実効的な直径を大きくするために以下の対策を行う。
- 電線の太線化
- 多導体の採用
- 突起物をなくす


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