【電験三種過去問解説:電力<R1 問10改>】コロナ放電による電力損失

電験

問題

コロナ放電による電力損失について、次の問に答えよ。

(1) コロナ放電が発生するメカニズムを説明せよ。

(2) コロナ放電を抑える対策を述べよ。

解答のポイント

コロナ放電

【コロナ放電のメカニズム】

超高圧の架空送電線において、電線表面の電界が、空気の絶縁強度 (実効値 21 kV/cm) を超えると発生。

【コロナ放電による影響】

  • コロナ損の発生 (放電ロス)
  • 通信線への誘導障害
  • テレビ、ラジオなどの受信障害
  • 電線や付属機器の腐食

【コロナ放電の対策】

  • 電線の太線化
    断面積が大きいほど、コロナ臨界電圧が高くなる
  • 多導体の採用
    単導体よりも等価断面積が大きくなる
  • 突起物をなくす
    電界集中を防止する

コロナ振動

降雨でかつ無風状態の時電線の水滴が滴下

コロナ放電により電線に反発力がかかる

電線に低周波の振動

解答

(1) コロナ放電が発生するメカニズム

送電線に高電圧が印加され、電線表面の電界強度空気の絶縁強度以上になると、電線からコロナ放電が発生する。

(2) コロナ放電を抑える対策

電線の実効的な直径を大きくするために以下の対策を行う。

  • 電線の太線化
  • 多導体の採用
  • 突起物をなくす
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