【電験二種重要例題解説:電力・管理】電池電力貯蔵設備の設置目的および特徴

電験

問題

電池電力貯蔵設備に関して、次の問に答えよ。

(1) 電池電力貯蔵設備の設置目的を3つ述べよ。

(2) 代表的な電池電力貯蔵設備を1つ挙げ、特徴を100字程度で述べよ。

解答のポイント

電力貯蔵装置の種類と特徴

① 電力用蓄電池

  • 電気エネルギーを化学エネルギーに変換して貯蔵
  • NAS電池、レドックスフロー電池、リチウムイオン電池等
  • エネルギー密度が高い
  • 設置が容易
  • 温度管理、電解液管理等の保守管理が必要

② フライホイール電力貯蔵装置

  • 電気エネルギーを回転エネルギーに変換して貯蔵
  • エネルギー密度が高い
  • 小型化が容易
  • 繰り返し使用可能で、寿命も長い

③ 超電導エネルギー貯蔵装置 (SMES)

  • 電気エネルギーを抵抗零の超電導コイルの磁気エネルギーに変換して貯蔵
  • 理論上損失は零
  • 応答速度が速く、瞬時予備力や瞬時電圧低下対策にも有効
  • 冷凍機が必要

④ 電気二重層キャパシタ

  • 電気エネルギーを静電エネルギーに変換して貯蔵
  • 応答速度が速い
  • 充放電による劣化が少ない (化学反応がない) ため長寿命
  • エネルギー密度やエネルギー貯蔵量にやや劣る

⑤ 圧縮空気装置 (CAES)

  • 電気エネルギーを圧力エネルギーに変換して貯蔵
  • 圧縮空気をガスタービンへ供給し、電気エネルギーに変換
  • エネルギー密度はあまり大きくない
  • 気密性の確保が必要

解答

(1) 電力貯蔵設備の設置目的を3つ述べよ。

  • 需要家の負荷平準化
  • 緊急時のバックアップ電源
  • 系統の周波数制御 等

(2) 代表的な電池電力貯蔵設備を1つ挙げ、特徴を100字程度で述べよ。

(解答例) NAS電池

NAS電池は、負極にナトリウム、正極に硫黄を用いる電池で、エネルギー密度が高く大容量の設備を設置できる。ただし、動作温度が約300℃と高く、ナトリウムや硫黄といった危険物を扱うため、管理には注意を要する。(97文字)

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